コラム「さくら通信」



 私は、これまで20数年間、補聴器販売業に携わってきました。私が、この仕事をこれまでやり続けることが出来た大きな要因は、補聴器を通して、聴覚障害をもったお子さん達との出会いだと思います。
 私は、この職業に就いて間もなく、道内の難聴学級や聾学校の先生方々や、そのお子さん達と出会い様々なことを体験し勉強させて頂いております。このホームページの会社ご挨拶にも書き込みましたが、中でもこのお子さん達の明るい笑顔です。この子達の笑顔を見ていると、いつも元気付けられます。彼らの直向な学校生活を拝見していると、聴覚に障害を持たれている事など、微塵も感じさせられません。常に行く手にはハードルがあるにも拘らず、七転び八起きの如く、前へ前へと進んでいく姿には、本当に頼もしくさえも思えます。そんな彼等から、いつだったか、子供たちの補聴器相談を行っていたときに、一人のお子さんから、「小父さんは耳が聞こえるのに、どうして僕は聞こえないんだろう?耳が聞こえたら、歌も聞こえるし、犬のお話しも良く解るのに…」と話されました。私はこの時、上手く説明することも無く、胸の裂けるような思いでその場を後にした記憶があります。後から、「この子達の為に、自分が今出来る事これからも継続的に力になってあげる事とは、何だろう?」と考えました。そこで私が出来る事は、聴覚障害を持ったお子さんたちに、いつでも適切な補聴器相談(補聴器フィッティング)・補聴器トラブル等に関する迅速な対応をする事だと思いました。補聴器に関する知識・技術の向上を計ると共に、彼らの成長を影ながら見つめつつも、いつどんな時でも彼らが、補聴器を通じて(と言うか、補聴器に関して)、私の元へ気軽に相談に来て頂ける様に、昔も今も変わらぬスタンスで門戸を開けて対応させて頂こうと、心に決めております。
 当然ですが、今も私は、学校訪問をさせて頂いております。このパワーの元に、耳の聞こえのご不自由な方々へより良い補聴器の供給をさせて頂き、この方々の生活の向上が計られればと、日々努力しております。


さて、話変わって…。
 この補聴器販売に携わって、時折こんな事を耳に致します。耳の遠い方には長寿者が多いとか。・・・これって本当なのでしょうか???
 よく言われることですが、信憑性は無い様に思えますよね。人間の標準寿命から考えますと、標準を超えるわけですから、耳の聞こえの劣るだけに限らず、視力も低下し、体の到る所が衰えてくるのではないでしょうか?これは誰もが必ず体験する道のりである様なことだと思います。しかし、今は歯には義歯を、目にはメガネを、耳には補聴器を、と言うように、様々な対応策がありますが、同じ顔の中でも、鼻だけはありませんよね。
 義歯やメガネは、意外と効果が良く感じられますが、補聴器は装用して直ぐに効果を感じることは、中々ないようです。鼻は特にそうでだと思いますが、現実嗅覚を補助する物と言うのは無い様に思えます。臭いも私達の生活の中では大事な物ですよね。
 食事は味を味わう事も幸せでしょうが、臭いで味わう事も大事ですし、何より臭いで危険を察知すると言うこともありますよね。いづれもQOL(生活の質の向上)には欠かせない物ばかりですよね。
 話は脱線しましたが…、長寿に戻りますが、では一体世界では何歳まで長く生きた方がおられると思いますか???
 なっ!なんと、152歳だそうです。
 イギリス人のトーマス・パー氏で、その昔英国チャールズT世の時に死去されたそうです。(1483−1635年、152歳)
 スコッチウイスキーのラベルのお爺さんがそうです。彼は80歳で結婚し105歳の時に不義の子を儲け、なんと112歳の時に亡くなった奥様の後、122歳で再婚を果たしたようです。長寿の噂が噂を呼び、トーマスが152歳のとき、時の王チャールズT世の耳にまで伝わり、国王は、彼を宮殿へ招待したそうです。この時、馬2頭・道化師まで付き添った寝台車を差し向け、200kmに亘る道のりを一路ロンドンに向けたとさ。チャールズ国王に「長寿の秘訣は何だ?」と聞かれ、「揺るぎない信仰心と菜食主義のおかげ」と言ったそうです。
 しかし人間、色恋欲よりも食欲には勝てず、宮殿生活で毎日出される贅沢な食事に目を奪われ、節制の戒めを破り、これがパー爺さんの命を縮めたらしい。
 今もトーマス・パー氏の墓碑を訪れる人は多いらしいです。先に述べたスコッチウイスキーのラベルには彼の生没年が記されています。
 では、他にはと言うと、信憑性は無いが、旧ソ連のシラリ・ムスリモフ氏(168歳)。彼は130歳の時に56歳の夫人との間に子を儲けたらしい。この点ではトーマス氏と何や通ずるものがあるように思えますね。これも若さの秘訣なのでしょうか???
 さて、わが日本ではと申しますと、江戸中期に百姓儀座衛門という人が、209歳まで生きたと言う、記録があるそうです。この場合記録はあるようですが、やはり、かなり信憑性はないようです・・・
 耳寄りな情報ではないですが、ご参考まで。

〈青戸 義彦〉